「この世はすべて冗談さ」

6月29日(水)

大学からかえってきて、ブログをチェックしていたら、突然の雷と豪雨。すこし驚いたけど、お蔭で、ずいぶんすごしやすくなった。

19時から、バイエルン国立歌劇場で、《ファルスタッフ》。オペラ祭 Muenchner Opern-Festspiele (6月25日~7月31日)がはじまっている(第2幕終了後、外に出たら、オペラ祭の旗があちこちに立っていた。雨あがりの21時ごろだが、まだ明るい)せいか、今日は、いつもより正装した人が多かった。
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主な配役は、
Falstaff ・・・ A. Maestri
Ford ・・・ Z. Lucic
Fenton ・・・ R. Trost
Dr. Cajus ・・・ U. Ress
Alice ・・・ A. Harteros
Nannetta ・・・ C. Reiss
Mrs Quickly ・・・ M. Lipovsek
Meg ・・・ A.-K. Naidu
で、指揮は、 Z. Mehta 。

第1幕の途中まで、歌手の声がいまひとつ伸びない気がしたが、第2幕からは安定してきて、陽気なオペラに没入することができた。派手さはないけれど(そもそも必要ないし)、みんながこの作品を慈しんでいるような、聴いていて、こころが温かくなる公演。

タイトルロールの Maestri は、見た目も歌唱も、まさにファルスタッフそのもの。たぶん、ミュンヘン以外でも、ファルスタッフは、はまり役にちがいない。アリーチェ役の Harteros は、とてもつやのあるなめらかな声で、存在感がある。これから大活躍しそうな予感(もう活躍しているかも。歌手の動向について疎いので、知らないけど)。ナンネッタを演じた Reiss は、前回聴いたときはいまひとつだったが、今日は、あまり声量のない点をうまくカヴァーして、純粋な乙女の声を出していた。他の人も、みな、役柄にふさわしい歌唱だったと思う。
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回転する円形舞台という装置も、話の転換に流れが出てわるくなかったし、第3幕の妖精の場面は、幻想的。大団円は、歌い手たちの声が見事に溶け合って、このうえないハーモニーに酔いしれた。やっぱり、ミュンヘンのオペラは最高!

《ファルスタッフ》については、私がなにかいうより、ふじさんの記事を読んでいただいたほうがよいので、トラックバックします。

以下余談。オペラグラスを借りるのに難儀している日本人に、何気なく声をかけたら(簡単な通訳をしただけ)、いろいろ話がはずんだ。公演のあと、飲みにいくというので、バイエリッシャー・ホーフ Hotel Bayerischer Hof の地下にあるお店まで案内。学会でミュンヘンにきているお医者さんご一行だった。名刺をもらったので、メールでも書いてみようかな。
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by kalos1974 | 2005-06-29 20:59 | オペラ
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