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ザンクト・フローリアン

5月22日(日)

旅に出るとなぜか早起き。電車の時間まですこし余裕があったので、Hotel Goldener Hirsch から駅まで歩いた。途中、ミラベル庭園を横断。
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空が青い。今日も暑くなりそうだ。

今回ザルツブルクにきたのは、実は、ザンクト・フローリアンを訪れるため。ある方の薦めておられたCD(ブルックナー《交響曲第7番》、ブロムシュテット指揮、シュターツカペレ・ドレスデン)を聴いたら、急に、ブルックナーのいたところを見たくなったのだ。

リンツ中央駅から、20分ほどバスに乗る。すると、田園風景のなか、小高い丘のうえに、壮麗な建物が現れた。オーストリア・バロックの典型といわれるザンクト・フローリアン。
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この近くで生まれたブルックナーは、1848年から55年まで、ザンクト・フローリアン教会のオルガニストを務め、その後も、しばしばここのオルガンを弾きにきている。

14時30分からはじまるオルガン演奏会まですこし時間があったので、教会堂内を見学し、レストランでコーヒーを飲みながら、パンフレットに目を通したりする。
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ブルックナー・オルガンはいまも健在だった。演奏会は20分程度の短いものだったが、ピッコロのささやくような音色から、落日のまばゆい輝きを思わせる響きまで、オルガンのさまざまな音を体感できるように構成してあった。

15時からのガイド・ツアーに参加。図書室(こちらも現役)からはじまり、大理石の間、教皇や皇帝の泊まった部屋などを見学。教会堂では、ブルックナーの棺まで連れていってくれた。この作曲家は、自分の愛したオルガンの真下でねむっている。
by kalos1974 | 2005-05-22 03:01 | 旅行
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