9月9日(金)
今回の選挙、与党のうったえることは、「郵政民営化」の是非だけのようだ。コイズミもイカンザキも、「改革に賛成か反対かで一票を投じろ」という。 しかし、素朴な疑問。郵政の問題って、そんなに簡単なのだろうか。素人がすこし新聞を読んでも、さまざまな問題が錯綜しているとわかる。単純に、賛成・反対で、割り切れるものではなさそう。民営化自体には賛成だが、法案の内容に反対という人がおおいのもうなずける。 それに、そもそも、衆議院議員選挙は、郵政民営化に対する国民投票ではない。 日本がかかえている問題は多岐にわたり、まさに内憂外患。年金をはじめとする国内の制度は破綻寸前だし、外交面でもいき詰っている。近隣諸国との関係は悪化し、国連安保理の常任理事国入りの問題では、唯一の味方アメリカに裏切られたところ。 なのに、与党の訴えを聞いていると、まるで、郵政を民営化すれば、すべての問題が自動的に解決するかのようだ・・・。 二項対立はわかりやすい。賛成か反対、どちらかをえらぶだけでいい。でも、私など、「それって、問題隠しなんじゃないの?」と勘ぐってしまう。世の中、そう単純なものじゃないですよ。灰色の部分をどうするかによって、人間の価値は決まんじゃないのか? なのに、複雑なことにはふれないで、あえて単純を装う。国民の思考は停止する。 是か非。敵か味方か。この論法って、イラク戦争のときのブッシュに似ている。「アメリカのいうことをきかない奴はテロリストだ!」というあれ。その結果、世界とアメリカはどうなったか・・・。 コイズミは、自分がなにかを変えるとアピールするのがうまい。しかし、重要なのは、どういう方向にどう変えていくかであって、変えることそれ自体ではない。
by kalos1974
| 2005-09-09 12:47
| 日記
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