カテゴリ:旅行( 35 )

ザルツブルク 2 (2005年8月6日~ 日)

8月7日(日)

8時起床。外は濃霧。気温8度。暖房が入っている(8月なんですけど・・・)。朝食からもどってきたら、滝のような雨。まあ、こういう天気も風情があっていいか・・・。11時24分発のバスで、ザルツブルクへ。

12時12分発の RB で、プリーンにむかう。駅前のカフェで知人たちと雑談。記念写真を撮ろうとしたらカメラがない。カメラをスーツケース(というかゴロゴロ引きずるかばん)に入れることはないので、どうやら、ホテルに忘れてしまったようだ。今回は、頻繁にメールをチェックする必要があって、コンピューターをもってきた。そのせいか、注意がコンピューターだけにむいてしまった。無事、見つかるとよいのだが・・・。

妻は明朝ミュンヘンにいなければならないので、単身ザルツブルクにもどる。雨。プリーンは晴れていたので、ザルツブルクの天気も回復しているんじゃないかとおもっていたけど、甘かった。バスでホテル(Hotel Goldener Hirsch)へ。

実は、前回訪れたときに、某氏に、「7日の《椿姫》に興味はありませんか?」 といわれて。チケットをたのんでおきながら、これなくなった顧客がいるらしい。タキシードをもってないのに、Premiere にいくのは勇気がいるが、千載一遇のチャンスとおもい、即お願いしてしまったのだった・・・。
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by kalos1974 | 2005-08-08 18:04 | 旅行

ザルツブルク 1 (2005年8月6日~ 日)

8月6日(土)

このあいだの水曜日、ザルツブルク音楽祭のチケット・センターをのぞいたら、6日のウィーン・フィルの演奏会にまだ空席があるといわれて、・・・、つい買ってしまった(爆。そんなわけで、またザルツブルクへ。

今日は、趣向をかえて、ザルツカンマーグートのホテルに宿泊。以前の旅行記にすこしだけ登場したホテル・シュロス・フシュル Hotel Schloss Fuschl 。ザルツブルクから、バスで、20分ほどのところにある。

このところずっと寒い。週末には暑くなるという予報を聞いて、アルプスのホテルを予約したのに・・・。15時の気温はたぶん16度くらい。ホテルのテラスで、妻とふたり、お茶を飲みながら、1時間ほど、フシュル湖をながめていたが、空は、ずっと、厚い雲におおわれていた。
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もちろん、天気がよければ、湖畔で日光浴をしたり、湖で泳いだりできる。しかし、ご覧のように、誰もいなかった。室内プールで泳いでいる人が3人いただけ。
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このホテル、もとは、1450年ごろ、ザルツブルクの大司教が、狩猟の館+夏の別荘として建てたものらしい。私たちの泊まっている別棟はもっと新しい建物だが、それでも軽く100年は経っている感じ。もちろん、浴室等は、近代的に改修されているし、ネットも高速接続で、とくに不都合なことはない。
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演奏会からの帰り、もうバスがないので、タクシーに乗った。運転手さんと世間話をしていたら、山の奥のほうでは、雪が降ったそうだ・・・。このあたりも、来週の水曜までずっと雨らしい。もし天気がよければ、水曜くらいまで、このあたりに滞在して、バート・イシュルまでいこうかとおもっていたけど、明後日、ミュンヘンにかえることにしようかな。
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by kalos1974 | 2005-08-07 08:42 | 旅行

ザルツブルク 2 (2005年8月2日~3日)

8月3日(水)

8時30分起床。ふたりとも朝食にいくほどお腹が空いていないので、ウェルカム・フルーツをたべて、朝食とする。窓の外を見ると、はやくも観光客が、ゲトライデガッセ Getreidegasse を、そぞろ歩いていた。
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荷物をごろごろ引きずりながら、ザルツァッハ川沿いの道を駅まで歩く。昨日とちがって、今日は曇っているし、肌寒い。

ザルツブルク発12時12分の RB でプリーン Prien am Chiemsee へ。お気に入りのレストラン「シェーラー Scherer」で、昼食(妻はクリームソースのかかったシュニツェル、私は牛肉のローストに揚げたタマネギをのせたもの)。ふたりで赤ワインなんかたのんだものだから、真っ赤。偶然、ルネというフランス人と再会。ヴァカンスで、またプリーンにきているらしい。たしかに、ここのゲーテ Goethe-Institut の寮はきれいだし、ドイツ語の勉強をかねた休暇には最適。保養地で温泉もある。バイエルン最大の湖 Chiemsee で遊ぶこともできる。

ゲーテを訪ね、以前お世話になった先生に挨拶してから、教会脇のカフェ "Heider" で、知人とお茶。ローマ教皇グッズをたくさん売っていたので、理由を訊いたら、ベネディクト16世の従姉妹がこの町に住んでいるらしい。そういえば、教皇は、このちかくの出身だった。

17時36分発の IC でミュンヘンへ。18時26分東駅着。バスでアラベラパーク。19時すぎ帰宅。
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by kalos1974 | 2005-08-04 20:03 | 旅行

ザルツブルク 1 (2005年8月2日~3日)

8月2日(火)

ミュンヘン発11時26分の EC113 でザルツブルクへ。食堂車もついているが、1時間30分弱の旅なので、中央駅で、サンドウィッチを買って乗車。12時54分ザルツブルク着。

バスで町の中心に向かい、ホテル(Hotel Goldener Hirsch)に入ると、ちょうどフロント奥にコンシエルジュの P 氏がいて、挨拶してくれた。部屋の用意もできているというので、早々にチェックイン。

8月のザルツブルクは、ものすごい数の観光客。どこにいっても人、人、人・・・。しかも、快晴で気温は31度。20分ほど散歩すると、もうつかれた(笑。モーツァルト像ちかくの "K&K" というレストランのテラスで、昼間からビール。とくにいきたいところもないし、どうしよう・・・。そうだ、大聖堂内部の写真を撮っていない、ということで、ドームへ。
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外は夏真っ盛りだが、さすがに石造りの大聖堂内部の空気はひんやりしている。しかし、夫婦で真っ赤な顔をして、聖なる場所にいったのは、やはり、不謹慎だったよなあ・・・。

買い物でもするかということになって、 "Van Laack" という服屋さんをのぞく。ここの品物は質がよいし、あまりブランドブランドしてない。妻は、馴染みの店員さんに薦められるままに、散財していた。まあ、日本では、ほとんど服を買わない人だから、たまには発散してくれたほうがいい。

16時半ごろ部屋にもどって、シャワーをあびて、着替え。ホテル内の "Herzl" というレストランで夕食(妻はグーラッシュ、私はシュニツェル)。店内も混んできたし、早めに、祝祭大劇場へ。今夜は、《魔笛》。
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by kalos1974 | 2005-08-04 19:44 | 旅行

ウィーン 3 (2005年6月25日~27日)

6月27日(月)

ここ10日間くらい、ヨーロッパはとても暑い。フランスは熱波におそわれているというし、ミュンヘンも最高気温が35度くらいまであがった。ウィーンも例外ではない。そんなわけで、とにかく日の当たらないところ、できれば美術館を見学したいのだが、今日は月曜日・・・。

8時に目が覚めたけれど、「どこか涼しいところはないかなあ」と考えているうちに、また眠ってしまったらしい。つぎに起きたら10時。シャワーを浴びて、ボーっとしているうちに、11時30分。「いまウィーンを出れば、夕方には家にかえれるな」と思う。

結局、なにもしてないじゃん・・・。

西駅に着いたら、12時34分発の OIC が待っていた。ザルツブルク着15時52分。
16時12分発の RB に乗ると、冷房がない。そのうえ、窓がちいさいせいか、車内はとても暑い。 IC がこないかと思って、時刻表を見ると、16時53分発のカールスルーエ行きがあるではないか。しかも、ミュンヘン到着時刻はほぼ同じ。なので、駅構内でアイスクリームを食べながら時間をつぶす。

IC は空調が完備されていてとても快適。
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途中、プリーン Prien am Chiemsee に停車。思わず一枚。この町にあるゲーテ Goethe-Institut (ドイツ語学校)には、10年ほどまえ、ドイツ語を習いはじめたころにはじめて通い、それ以来、4回お世話になった。いろんな思い出のある町。

18時24分、ミュンヘン東駅到着。地下鉄を乗り継いで、19時ごろ帰宅。かえる時間を伝えていなかったのに、妻が夕食を用意してくれていたのがうれしかった。試験勉強も進んだらしい。
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by kalos1974 | 2005-06-27 02:02 | 旅行

ウィーン 2 (2005年6月25日~27日)

6月26日(日)

8時起床。シャワーを浴びて、チェック・アウト。とくにいきたいところもないので、とりあえず、シュテファン教会方面へ。グラーベンをうろついていたら、ペーター教会 Peterskirche の前に出た。
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典型的なバロック様式の教会堂。内部も「これぞバロック!」といった感じ。割りと丁寧に見学する。

せまい小路を歩いていると、なにやら由緒あり気な建物を発見。エステルハージの屋敷だった。ハイドンのご主人ですね。ウィーンにくるたびに、モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトの足跡をたずねてきたが、そういえば、ハイドン先生を忘れていた。カフェに入り、コーヒーを飲みながら、ガイドブックを見ると、西駅のちかくにハイドンの住んでいた家がある。しかも、ブラームスの記念室も併設されているらしい。これはいかねばなるまい。しかし、12時15分から13時までは昼休憩と書いてある。いまいくとちょうど閉まるころに着いてしまうので、散策をつづける。

13時10分、ハイドンの家に到着。
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と、ところが、閉まっている。

どうして?

案内板を見ると、「昼休み:13時~14時」。

うそっ、ガイドブックとちがうじゃん・・・。「しっかりしてくれよ、『ミシュラン Michelin Reisefuehrer 』!!!」。あらかじめ問い合わせなかった私も甘いけど、ふつうは、ガイドブックを信頼するよ・・・。

今日は17時から、国立歌劇場で《パルジファル》。15時にはホテルに入りたい。涙をのんで、外観だけ写真におさめ、荷物を預けてあるホテル・インペリアルにもどった。

お腹が空いているので、とりあえず、1階のカフェに入る。ローストした牛肉のうえに、揚げたタマネギをのせた料理 Zwiebelroastbraten を食べたかったのだが、 メニューにない。訊いてみたら、「ご用意できます」と即答。ラッキー。やわらかな牛肉とカリカリのタマネギが素敵なハーモニー。牛肉はしっかり肉の味がするし、タマネギはほのかに甘い。それにソース。まろやかで、こくがあって、しかも全然くどくない。思わずほほえんでしまう。

荷物を受けとり、ホテル・ブリストル Hotel Bristol へ。歌劇場の向かいにあるホテル。「今日もせっかくよいホテルを予約したのに、うちの奥さん、ドタキャンしたんだよなあ~」などと、またまた、しつこく思い出したりする・・・。今夜のチケットを受けとり、部屋に入ると、目の前に、歌劇場の建物が。
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やはり、このホテルも、実に気が利いている。

シャワーを浴びて着替えたら、もう16時20分。いそいで、歌劇場へと向かう。
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by kalos1974 | 2005-06-26 02:03 | 旅行

ウィーン 1 (2005年6月25日~27日)

6月25日(土)

目が覚めたら9時。実は、9時27分発のブダペスト行き EC でウィーンに向かうつもりだったのに、これではどうしようもない。昨夜、ビールを飲んだからかな。とにかくいそいで身支度をととのえ、中央駅へ。妻はまだ寝ている。おいおい・・・。

なんとか、11時26分発の EC に間に合った。
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ザルツブルク着12時54分。13時10分発の OIC に乗り換え、ウィーン着16時35分(5分遅れ)。車内ではずっと本を読んでいたけど、5時間の一人旅は、やはり長い。

西駅から地下鉄とトラムを乗り継いで、ホテルへ。「ふたりでウィーンにくることはしばらくないだろう」と思い、1泊目は、ホテル・インペリアル Hotel Imperial を予約したが、肝心の妻がドタキャンしやがったので、けっこう空しい・・・。

部屋に入ると、目のまえに楽友協会 Musikverein の建物。
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なかなか気が利いている。シャワーを浴び、ネクタイをしめ、1階のカフェ Cafe Imperial へ。今日は、列車のなかでサンドウィッチをつまんだだけなので、かなり空腹。ウィーナー・シュニッツェルを注文。この料理、簡単なようで、お店によって、千差万別だったりする。さすがに、ここのは上等。衣が黄金色で、カリッとしている。それなのに、ふんわりした感じもする。バターのかすかな香りがたまらない。

今夜のチケットを受けとるときに、コンシエルジュ氏が「奥さまは残念でしたね」と気遣ってくれた。「気の利いた一言ではあるけれども、わすれかけていたことを思い出してしまったではないか」と思っているうちに、楽友協会到着。
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by kalos1974 | 2005-06-25 02:16 | 旅行

チューリヒ 3 (2005年6月18日~20日)

6月20日(月)

8時30分起床。パラーデ広場 Paradeplatz のカフェで朝食。
それにしても、チューリヒは物価が高い。昨日の朝食が16 SFr. 、今日の朝食が18 SFr. である。支払いのとき、給仕の人に、それとなく訊いたら、「チューリヒは、ドイツ語圏でいちばん物価の高い町」らしい。

プレディガー教会 Predigerkirche まで散歩。チューリヒ音楽祭のパンフレットに、ブルックナーが訪れたと書いてあったから、見学したかったのだけれども、月曜日は12時まで開かないそうなので、周辺をうろうろ。フロッシャウ小路 Froschaugasse (写真1)というところに、案内板が。
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それによると、この辺にシナゴーグがあり、1349年には、ユダヤ人虐殺(石版には「焼かれた」と書いてあった・・・)が起こったそうだ。暗くなる。

チューリヒ大学、チューリヒ工科大学を、外から見物。湖畔の道を経由して、ホテルにもどる。アルプスがきれいに見えた。
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今日も、すでに30度を越えているので、汗びっしょり。フロントでレイト・チェックアウトを依頼(無料)し、シャワーを浴び、着替えてから、13時すぎに、ホテルのカフェで、チューリヒ湖でとれたという魚のフライとレスティ Roesti (細切りにしたジャガイモを、押さえながら、バターで焼いた、スイス料理)で昼食。

16時40分発ルフトハンザ3745便でミュンヘンへ。17時15分到着。S-Bahn とバスを乗り継いで、18時すぎ帰宅。
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by kalos1974 | 2005-06-20 02:23 | 旅行

チューリヒ 2 (2005年6月18日~20日)

6月19日(日)

8時起床。ホテル近くのカフェで朝食後、旧市街を散策。
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フラウミュンスター Fraumuenster 、ザンクト・ペーター教会 St. Peter 、アウグスティーナー教会 Augustinerkirche 、グロースミュンスター Grossmuenster (写真)の順に教会をめぐる。

フラウミュンスターでは、ステンドグラスが見事だった。でも、伝統的なものではなく、色づかいとか、とてもシャガール風なので、閑そうなお兄さんに尋ねたら、「シャガールのステンドグラスだよ。世界的に有名なんだけど」というお答え。「えっ、そんなに有名なものなの? いやあー、知らなかった。でもラッキー」。
グロースミュンスターは、ツヴィングリが活躍した教会らしい。要するに、スイスの宗教改革は、ここからはじまったというわけ。なんの下調べもせずにきてしまったが、町を歩くと、やはり、歴史的なものがいろいろある。

今日も暑いし、いい加減疲れたけど、歌劇場へ移動。
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切符売り場で訊いたら、ガイド・ツアーはないそうなので、仕方なく、外から観察。とても洒落た建物。すこしちいさめかな。ゼンパーオーパーよりも、さらに小規模な感じ。でも、小ぶりなので、とても瀟洒な印象を受けるのだろう。この歌劇場は、ここ数年、とても頑張っているようだ。次回はぜひなにか聴きたい。

歌劇場近くのカフェで、サンドウィッチとコーヒー、それに、アイスクリームを追加。地図を見ていたら、となりのおじさんが、「なにか困ったことある?」と話しかけてきた。「湖畔を散歩したいんだけど、足が痛くて」というと、「ヴェロを借りればいいよ」とのたまう。「ヴェロ?」、舌じゃないよね・・・。一瞬、訳が分からなかったが、velo = Fahrrad 、つまり自転車のこと。チューリヒでは、どうやら、フランス語の単語をつかうらしい。じゃあ、車は voiture というのかと思ったら、こちらは Auto だそうだ。よく分からん。
このカフェ、適当に入ったのだが、おじさんによると、有名なところらしい。レーニンやトゥホルスキーが常連だったそうだ。でも、サンドウィッチはまずかった・・・。

いま、チューリヒには、あちこちに、クマがいる。いろんなデザイナーが、テディー・ベアに、独自の意匠をほどこしたものを、町なかで展示しているらしい。
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シャーロック・ホームズに扮したクマを、記念に一枚。

17時すぎ、ホテルへ。シャワーを浴びて、着替え。今日は、19時30分から、B. ハイティンク指揮のトーンハレ・オーケストラの演奏で、ブルックナーの《交響曲第9番》。
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by kalos1974 | 2005-06-19 02:29 | 旅行

チューリヒ 1 (2005年6月18日~20日)

6月18日(土)

ミュンヘン発11時30分のルフトハンザ3742便でチューリヒへ。
列車でゆっくりいこうと思ったが、ネットでしらべると、往復で126ユーロというチケットがあったので、マイルも貯まることだし、飛行機を選択。

40分でチューリヒ到着。空港駅から、列車に10分ほどゆられると、もう中央駅。トラム(路面電車)を乗り継いで、ホテル(Park Hyatt Zuerich)へ。

部屋に荷物をおいて、さっそく、美術館 Kunsthaus Zuerich にむかう。しかし、ここで衝撃の事実が・・・。
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「常設展は、建物の改装のためお休み」という貼り紙(写真:工事のクレーン)。・・・。おいおい、それはないでしょ。レンブラント、クールベ、ドラクロワ、マネ、モネ、セザンヌ、ピカソ、シャガール、・・・、観たいものがたくさんあるんですが。しらべておくべきだった・・・。

しかし、特別展として、《ピーテル・クラース Pieter Claesz 展》が開催されていたので、とりあえず入場。クラースは、オランダのいわゆる黄金時代の画家で、静物画をたくさん残している。

17世紀のオランダは、経済的にとても繁栄していた。当然、各地から貴重な品物がもたらされることになる。物質的な豊かさだけではない。ルネサンスや人文主義の考え方、そして自然科学的な認識といったものの見方も流れこんできた。
両者のまじわるところに成立したのが、静物画である。画家たちは、競って、対象を客観的にながめ、それを再現しようとした。高価なガラスや食器、贅沢な食べ物などが本物そっくりに描かれた。そうした作品の質感は、画集やスライドでは、なかなか分からない。
今回、まとまった数の実物を観て、その存在感に圧倒された。ガラスに入った水なんて、なかなか描けるものじゃないですよ。それなのに、透明なものが、自らを主張している。銀器なんかも、本物以上に、銀器として存在している。クラースのような画家は、どうしても、レンブラントやフェルメールの影にかくれてしまうが、なかなかどうして、じっくり観ていると、興味はつきない。

例によって、ケーキを食べたりして、3時間ほど、館内をうろついてから、歩いてホテルにもどる。チューリヒ湖畔のながめは素敵。
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だが、今日の最高気温は、32度。部屋にたどりついたときには、汗だくだった。シャワーを浴びて、ネクタイをしめ、ブレザーをはおって、トーンハレ Tonhalle へ。ホテルのとなりなので、汗もかかない。

今回の主な目的は、トーンハレで2つの演奏会を聴くこと。今日は、H. ブロムシュテット指揮のゲヴァントハウス管弦楽団。ブロムシュテットは、7月でゲヴァントハウスを辞める。これが最後の演奏旅行。曲目は、ブルックナーの《交響曲第8番》。これは、多少無理をしてでも、聴きたい。なので、時間とお金を無理やり捻出し、妻の冷たい目は無視して、ひとりでチューリヒまできたというわけ。

コンサート終了後、ぼーっとしながらホテルへ。そういえば、夕食がまだだったので、部屋にあったリンゴとモモを食べる。今日はたくさん歩いたうえに、演奏会も聴いたので、かなり疲れた。
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by kalos1974 | 2005-06-18 02:40 | 旅行