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「この世はすべて冗談さ」

6月29日(水)

大学からかえってきて、ブログをチェックしていたら、突然の雷と豪雨。すこし驚いたけど、お蔭で、ずいぶんすごしやすくなった。

19時から、バイエルン国立歌劇場で、《ファルスタッフ》。オペラ祭 Muenchner Opern-Festspiele (6月25日~7月31日)がはじまっている(第2幕終了後、外に出たら、オペラ祭の旗があちこちに立っていた。雨あがりの21時ごろだが、まだ明るい)せいか、今日は、いつもより正装した人が多かった。
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主な配役は、
Falstaff ・・・ A. Maestri
Ford ・・・ Z. Lucic
Fenton ・・・ R. Trost
Dr. Cajus ・・・ U. Ress
Alice ・・・ A. Harteros
Nannetta ・・・ C. Reiss
Mrs Quickly ・・・ M. Lipovsek
Meg ・・・ A.-K. Naidu
で、指揮は、 Z. Mehta 。

第1幕の途中まで、歌手の声がいまひとつ伸びない気がしたが、第2幕からは安定してきて、陽気なオペラに没入することができた。派手さはないけれど(そもそも必要ないし)、みんながこの作品を慈しんでいるような、聴いていて、こころが温かくなる公演。

タイトルロールの Maestri は、見た目も歌唱も、まさにファルスタッフそのもの。たぶん、ミュンヘン以外でも、ファルスタッフは、はまり役にちがいない。アリーチェ役の Harteros は、とてもつやのあるなめらかな声で、存在感がある。これから大活躍しそうな予感(もう活躍しているかも。歌手の動向について疎いので、知らないけど)。ナンネッタを演じた Reiss は、前回聴いたときはいまひとつだったが、今日は、あまり声量のない点をうまくカヴァーして、純粋な乙女の声を出していた。他の人も、みな、役柄にふさわしい歌唱だったと思う。
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回転する円形舞台という装置も、話の転換に流れが出てわるくなかったし、第3幕の妖精の場面は、幻想的。大団円は、歌い手たちの声が見事に溶け合って、このうえないハーモニーに酔いしれた。やっぱり、ミュンヘンのオペラは最高!

《ファルスタッフ》については、私がなにかいうより、ふじさんの記事を読んでいただいたほうがよいので、トラックバックします。

以下余談。オペラグラスを借りるのに難儀している日本人に、何気なく声をかけたら(簡単な通訳をしただけ)、いろいろ話がはずんだ。公演のあと、飲みにいくというので、バイエリッシャー・ホーフ Hotel Bayerischer Hof の地下にあるお店まで案内。学会でミュンヘンにきているお医者さんご一行だった。名刺をもらったので、メールでも書いてみようかな。
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by kalos1974 | 2005-06-29 20:59 | オペラ

ウィーン 3 (2005年6月25日~27日)

6月27日(月)

ここ10日間くらい、ヨーロッパはとても暑い。フランスは熱波におそわれているというし、ミュンヘンも最高気温が35度くらいまであがった。ウィーンも例外ではない。そんなわけで、とにかく日の当たらないところ、できれば美術館を見学したいのだが、今日は月曜日・・・。

8時に目が覚めたけれど、「どこか涼しいところはないかなあ」と考えているうちに、また眠ってしまったらしい。つぎに起きたら10時。シャワーを浴びて、ボーっとしているうちに、11時30分。「いまウィーンを出れば、夕方には家にかえれるな」と思う。

結局、なにもしてないじゃん・・・。

西駅に着いたら、12時34分発の OIC が待っていた。ザルツブルク着15時52分。
16時12分発の RB に乗ると、冷房がない。そのうえ、窓がちいさいせいか、車内はとても暑い。 IC がこないかと思って、時刻表を見ると、16時53分発のカールスルーエ行きがあるではないか。しかも、ミュンヘン到着時刻はほぼ同じ。なので、駅構内でアイスクリームを食べながら時間をつぶす。

IC は空調が完備されていてとても快適。
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途中、プリーン Prien am Chiemsee に停車。思わず一枚。この町にあるゲーテ Goethe-Institut (ドイツ語学校)には、10年ほどまえ、ドイツ語を習いはじめたころにはじめて通い、それ以来、4回お世話になった。いろんな思い出のある町。

18時24分、ミュンヘン東駅到着。地下鉄を乗り継いで、19時ごろ帰宅。かえる時間を伝えていなかったのに、妻が夕食を用意してくれていたのがうれしかった。試験勉強も進んだらしい。
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by kalos1974 | 2005-06-27 02:02 | 旅行

伝統の力

2005年6月26日(日)

今年の1月に《ドン・ジョヴァンニ》を聴いて以来、半年ぶりのウィーン国立歌劇場。地元にバイエルン国立歌劇場という素晴らしいオペラがあるのに、ときおり、ウィーンを訪れたくなるのは、どうしてだろう?

今日は、17時から、《パルジファル》。実は、この作品を聴くのははじめて。「舞台神聖祝祭劇」なんて、畏れ多くて、とても手が出せなかった。それに、ヴァーグナーの歌劇や楽劇は長い(笑。

当夜の配役はつぎのとおり。
Amfortas ・・・・・ F. Struckmann
Titurel ・・・・・ A. Anger
Grunemanz ・・・・・ F.-J. Selig
Parsifal ・・・・・ P. Domingo
Klingsor ・・・・・ W. Bankl
Kundry ・・・・・ W. Meier
で、指揮は Ch. Thielemann 。

ミュンヘンでオペラをふっているメータがウィーンでは演奏会を指揮し、ミュンヘンで演奏会を指揮しているティーレマンがウィーンではオペラをふる。なんだか変な感じ。

とにかくはじめて聴く作品なので、感想を記しにくいなあ。
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背景の大きなスクリーンに、舞台の情景や、戦争の映像を映し出す演出は、この間 TV で観た《ドン・カルロス》でもやっていた。同じ演出家なのだろうか。

記憶に残っているのは、第1幕のおわり、嘆く少年(パルジファル)に水をあげるクンドリーのシーン。慈愛に充ちた場面。譬えようもなく崇高で、ヴァーグナーがこの作品にたくした意味をいろいろ考えさせられた。キリスト教の教えや、聖杯、聖槍についてよく知らないのが残念。

クンドリーとパルジファルの歌唱は圧倒的。マイアーは、たぶん、はまり役ではないか。妖艶で、ややキツイ声。ヴァーグナー作品に出てくる官能的な役柄にぴったり(どこかで見た名前だと思って、家にかえってからしらべたら、この間、バイエルン国立歌劇場の《タンホイザー》で、ヴェーヌスを歌った人だった。というか、ヴァーグナー歌手として有名な人なんだね)。ドミンゴもさすが。浮いちゃうんじゃないか、と思っていたけど、杞憂だった。無垢な少年と、自らの使命をさとったパルジファルを、しっかり歌い分けていた。いたずらに美声や声量に頼ることなく、場面場面に応じて、パルジファルの内面を表現していたと思う。
他の歌手も、ほんとうによく通る声だし、ちょっとした囁きさえも、しっかり聞きとれるというのがすごい。

ティーレマンは熱をおびた指揮。演奏終了後、ブーイングもすくなくなかったけれど、オケをうねるように歌わせる手腕や、総休止の迫力は、大したもの。おそらく、ティーレマンは、オペラ指揮者なんじゃないかな。ミュンヘン・フィルで聴かれる音楽づくりも、いまにして思えば、いかにもオペラ的だった気がする。
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第3幕がはじまるまえに、となりにすわっていたおばさんと目が合ったので、挨拶したら、レーゲンスブルクからきた人だった。ミュンヘンのオペラにも、月に2回は通っているそうだ。そのおばさんが、「ウィーンとバイエルンのレヴェルはほぼ同じでしょう。ただ、ウィーンには特別ななにかがあるんですよ」といっていた。私もそう思う。おそらく、「音楽の都」のオーラのようなもの。これだけは、ほかのどこにもない。いってみれば、「ブランド」みたいなものなのだが、人は、ときとして、このブランドに惹きつけられてしまうらしい。
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by kalos1974 | 2005-06-26 21:04 | オペラ

ウィーン 2 (2005年6月25日~27日)

6月26日(日)

8時起床。シャワーを浴びて、チェック・アウト。とくにいきたいところもないので、とりあえず、シュテファン教会方面へ。グラーベンをうろついていたら、ペーター教会 Peterskirche の前に出た。
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典型的なバロック様式の教会堂。内部も「これぞバロック!」といった感じ。割りと丁寧に見学する。

せまい小路を歩いていると、なにやら由緒あり気な建物を発見。エステルハージの屋敷だった。ハイドンのご主人ですね。ウィーンにくるたびに、モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトの足跡をたずねてきたが、そういえば、ハイドン先生を忘れていた。カフェに入り、コーヒーを飲みながら、ガイドブックを見ると、西駅のちかくにハイドンの住んでいた家がある。しかも、ブラームスの記念室も併設されているらしい。これはいかねばなるまい。しかし、12時15分から13時までは昼休憩と書いてある。いまいくとちょうど閉まるころに着いてしまうので、散策をつづける。

13時10分、ハイドンの家に到着。
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と、ところが、閉まっている。

どうして?

案内板を見ると、「昼休み:13時~14時」。

うそっ、ガイドブックとちがうじゃん・・・。「しっかりしてくれよ、『ミシュラン Michelin Reisefuehrer 』!!!」。あらかじめ問い合わせなかった私も甘いけど、ふつうは、ガイドブックを信頼するよ・・・。

今日は17時から、国立歌劇場で《パルジファル》。15時にはホテルに入りたい。涙をのんで、外観だけ写真におさめ、荷物を預けてあるホテル・インペリアルにもどった。

お腹が空いているので、とりあえず、1階のカフェに入る。ローストした牛肉のうえに、揚げたタマネギをのせた料理 Zwiebelroastbraten を食べたかったのだが、 メニューにない。訊いてみたら、「ご用意できます」と即答。ラッキー。やわらかな牛肉とカリカリのタマネギが素敵なハーモニー。牛肉はしっかり肉の味がするし、タマネギはほのかに甘い。それにソース。まろやかで、こくがあって、しかも全然くどくない。思わずほほえんでしまう。

荷物を受けとり、ホテル・ブリストル Hotel Bristol へ。歌劇場の向かいにあるホテル。「今日もせっかくよいホテルを予約したのに、うちの奥さん、ドタキャンしたんだよなあ~」などと、またまた、しつこく思い出したりする・・・。今夜のチケットを受けとり、部屋に入ると、目の前に、歌劇場の建物が。
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やはり、このホテルも、実に気が利いている。

シャワーを浴びて着替えたら、もう16時20分。いそいで、歌劇場へと向かう。
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by kalos1974 | 2005-06-26 02:03 | 旅行

かけがえのないオーケストラ

2005年6月25日(土)
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19時30分から、楽友協会大ホールで、ウィーン・フィルの演奏会。指揮は、メータ。実は2年まえの3月に、この組み合わせで、ベートーヴェンの《交響曲第3番》を聴いたときに、いたく失望した(前半のシューベルト《交響曲第5番》がとても瑞々しい演奏だったので、期待しすぎたのかもしれない)し、メータはバイエルン国立歌劇場の音楽総監督なので、「またメータか」などと、かなり失礼な感想をもったのも事実。でも、チケットがとれたのは有り難いこと。もちろん、よろこんで参上した。

それにしても、このホールはほんとうに美しい(響きは、チューリヒのトーンハレのほうがよいかもしれない)。1993年(? の3月にはじめてここでウィーン・フィルを聴いたとき(プレヴィンの指揮で、モーツァルトとマーラーだった。ソプラノ独唱はマクネアー)には、とにかく興奮してしまって、どんな演奏だったかも覚えていないが、私も30をすぎて、ひねくれてきたのだろうか、割りと落ち着いて演奏会にのぞめるようになった。
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当夜のプログラムは、
A. Webern; Sechs Orchesterstuecke
L. v. Beethoven; Konzert fuer Violine und Orchester
R. Strauss; Also sprach Zarathustra
で、ヴァイオリンは、 M. Vengerov 。

ベートーヴェンの協奏曲は、ヴェンゲーロフの自己主張が目立った。非常に輝かしい音色で軽々と弾いてみたり、とてもゆっくりと情感をこめてみたりするのだが、私には、やや「くさい」演奏に思えた。一方のウィーン・フィルは、まさに王道。小賢しいところは一切なく、まるで、ヴェンゲーロフに、「ベートーヴェンはこう演奏するんだよ」と教えているようだった。

後半の《ツァラトゥストラ》も、ウィーン・フィルの実力が遺憾なく発揮されたもの。どうして、このオケの響きは、あんなに素晴らしいんだろう。わが、バイエルン放送交響楽団に、ちょっぴりメランコリックな風情と洒脱さがくわわった感じ。絹織物のような光沢というか、シャンパンのような色合いというか、とにかく惹きつけられる響き。軽々としていているのに、同時に、とてもとても深い音を出す。しかも、当夜は、あの大曲を、まるで室内楽のように演奏した。各パートがお互いの演奏を聴きながら、瞬時に、いままさにもとめられている音色を奏でるのだ。もうなにもいうことはない。ウィーン・フィルの実演に接することのできた「有り難さ」をかみしめるのみ。
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by kalos1974 | 2005-06-25 21:11 | 演奏会

ウィーン 1 (2005年6月25日~27日)

6月25日(土)

目が覚めたら9時。実は、9時27分発のブダペスト行き EC でウィーンに向かうつもりだったのに、これではどうしようもない。昨夜、ビールを飲んだからかな。とにかくいそいで身支度をととのえ、中央駅へ。妻はまだ寝ている。おいおい・・・。

なんとか、11時26分発の EC に間に合った。
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ザルツブルク着12時54分。13時10分発の OIC に乗り換え、ウィーン着16時35分(5分遅れ)。車内ではずっと本を読んでいたけど、5時間の一人旅は、やはり長い。

西駅から地下鉄とトラムを乗り継いで、ホテルへ。「ふたりでウィーンにくることはしばらくないだろう」と思い、1泊目は、ホテル・インペリアル Hotel Imperial を予約したが、肝心の妻がドタキャンしやがったので、けっこう空しい・・・。

部屋に入ると、目のまえに楽友協会 Musikverein の建物。
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なかなか気が利いている。シャワーを浴び、ネクタイをしめ、1階のカフェ Cafe Imperial へ。今日は、列車のなかでサンドウィッチをつまんだだけなので、かなり空腹。ウィーナー・シュニッツェルを注文。この料理、簡単なようで、お店によって、千差万別だったりする。さすがに、ここのは上等。衣が黄金色で、カリッとしている。それなのに、ふんわりした感じもする。バターのかすかな香りがたまらない。

今夜のチケットを受けとるときに、コンシエルジュ氏が「奥さまは残念でしたね」と気遣ってくれた。「気の利いた一言ではあるけれども、わすれかけていたことを思い出してしまったではないか」と思っているうちに、楽友協会到着。
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by kalos1974 | 2005-06-25 02:16 | 旅行

ひさしぶりにエングリッシャー・ガルテンを歩いた。

6月24日(金)

最近暑くなったし、髪ものびてきたので、大学からのかえり、アラベラパークの床屋さんへ。「毎日暑いですね~」というと、「地球温暖化が進行してるんですよ。京都議定書をまもらないアメリカは、まったくなにを考えてるんでしょう」と、なにやら高度な返事・・・。
以前、タクシーに乗ったときも、こちらが日本人と分かると、いきなり、「無とはなんでしょう?」と訊かれたことがあって・・・。そのときは、ビッグ・バンにかんする講釈をえんえん聞かされた・・・。

ドイツ人って、いったい・・・?


今日もよいお天気なので、15時くらいから、妻と、英国式庭園 Englischer Garten へ。昨日散策したイザール川の西側につくられた公園で、ここにくるのは、約8ヵ月ぶり。私はいつもバスに乗って公園を突っ切っているのだけど、うちの近所にいくらでも散歩コースはあるし、ずっと訪れていなかった。

英国式庭園 English Garden というのは、フランス式庭園 Jardin Francais の幾何学的な造園に対して、自然なままの田園風景を再現した庭園のこと。おもに18~19世紀に流行した。
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ミュンヘンの英国式庭園は、南北5キロ、東西1キロという規模。おそらく、世界でも最大級の広さではなかろうか。それにしても、町の真ん中に田園をもってきちゃうんだから、ドイツ人というのは、ほんとうに、自然が好きなんだなあと思う。

とにかく広い。今日は日差しが強いし、池のまわりを一周しただけで帰宅。池畔のビアガーデンにいる人たちも、みな木陰で飲んでいた。
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<23時追記>
22時ごろ、ふと外を見ると、北北東の方角、おそらく S-Bahn の Unterfoehring の先あたりで、花火があがっていた。しばし見とれた。
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by kalos1974 | 2005-06-24 03:39 | 日記

ひさしぶりにイザール川まで歩いた

6月23日(木)

木曜はお休みなので10時起床。メールをチェックすると、ウィーンの某ホテルから、「無事チケットが売れました」という返事がとどいていた。ひと安心。今週末、ウィーンにいくのだけど、妻の都合がわるくなったので、手配してもらっていたチケットのうち、妻の分を、だれかに売ってもらえまいかと、お願いしてあったのだ。

実は、うちの奥さん、四ツ谷の某カトリック大学のドイツ語学科を出ていて、短期間ながら、テュービンゲンに留学したこともあるのだが、数年間の会社勤めのせいか、ドイツ語をすっかりわすれてしまったらしい。こちらにきた当初、余裕綽々だった顔が、だんだん憂鬱な表情に・・・。そんなわけで、まじめに学校に通い、来週は、難関の資格試験。いま、準備に追われている真っ最中で、とても旅行にいける状況ではないそうな。
クラシック音楽にそれほど執着のない人だから、軽く「キャンセルしておいて」というが、世の中には、ウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場より、一夜漬け勉強のほうが大事だという人が存在することに、驚いた(すこし皮肉がすぎるか・・・。

ミュンヘンは今日も快晴。気温も30度を突破。昼食後、昨日トーマス・マンの文章を紹介したので、なんとなく、うちから歩いて30分たらずのところにある Thomas-Mann-Allee へ。イザール川沿いを散策。
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ええと、郊外の風景ではありません。ミュンヘンという130万都市の真ん中です。川原は、バーベキューをしている人や、水着姿で肌を焼いている人でいっぱい。夏本番といった風情。日なたを歩くと、さすがに、汗が流れる。思わず、スーパーで、家庭用サイズのアイスクリームを買ってしまった。
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by kalos1974 | 2005-06-23 03:45 | 日記

「ミュンヘンは輝いていた」

6月22日(水)

今日も暑かった。大学のかえりに、「Suzuki」か「美門」で、日本の食材を補充するようたのまれていたのに、この暑さで、ぼんやり。まっすぐうちにもどってしまった。仕方ない。妻がかえってくるまえに、もう一度外出。「Suzuki」へ。アンパンとクリームパンを売っていたので、なんとなく購入。けっこうおいしかった。すくなくとも、井の頭線某駅前のパン屋で売っているものより上質。

ついでに、アラベラパーク Arabellapark の "Reformhaus" (自然食品をあつかっているお店)に寄って、豆腐を買った。私が好きなのは、マクス・ヴェーバー広場 Max-Weber-platz にある"Svadesha" という Tofurei (豆腐屋)のつくっているもの。"Reformhaus" で手に入る。

はじめて食べたとき驚いた。だって、日本の豆腐よりおいしいんだもの。といっても、京都の「森嘉」のように洗練されたものではない。鳥取の三徳山や、沖縄で食べた豆腐に近い。硬いです。大豆がぎっしりつまっている感じ。少々野暮ったいけど、日本のスーパーで売っている、なんの味もしない豆腐とは全然ちがう。
ドイツで、日本の昔ながらの製法でつくられた豆腐に出会うというのは、うれしいようで、やはり、どことなくさみしいかも。


ある方から、「あなたのブログのタイトルはどういう意味ですか?」という質問をうけた。ラテン語で Gladius は「剣」、Dei は「神の」(属格)という意味。「神の剣」。トーマス・マンの短編の題名からとりました。

だって、こういう書き出しなんですよ。

"Muenchen leuchtete. Ueber den festlichen Plaetzen und weissen Saeulentempeln, den antikisierenden Monumenten und Barockkirchen, den springenden Brunnen, Palaesten und Gartenanlagen der Residenz spannte sich strahlend ein Himmel von blauer Seide, und ihre breiten und lichten, umgruenten und wohlberechneten Pespektiven lagen in dem Sonnendunst eines ersten, schoenen Junitages."(Th. Mann; Der Wille zum Glueck. Erzaehlungen 1893-1903, Fischer, 1991. S. 192)

訳すと、
「ミュンヘンは輝いていた。以下省略。・・・。」

すみません。む、難しい。訳すとなると、厄介。独文専攻じゃなくて、ほんとうによかった・・・。

たとえば、"festlich" を「晴れやかな」とすればいいのか、「お祭り騒ぎの」とすればいいのか、「荘重な」とすればいいのか簡単に決められないし、"Saeulentempel" だって、おそらく、ギリシア神殿風の、柱の多い会堂のことなんだろうけれども、適当な単語が思い浮かびません・・・。

かなり乱暴に訳してみると、
「晴れやかな広場や、ギリシア神殿風の白い建物、古代を思わせるモニュメントやバロックの教会堂、ほとばしる噴水、レジデンツの宮殿や庭園のうえには、青い絹のような空が、輝きながらひろがっていた。そして、広々とした、明るい、緑でかこまれた、見事に整った遠景は、美しい6月はじめの昼靄のなかにあった」みたいな感じです(どうか、独文専攻の方が見ていませんように)。

この短編、このあとの箇所でも、ミュンヘンの情景が、とても巧く描かれているんです。知っている固有名詞がたくさん出てくるし、195ページには、シェリング通り(大学の脇の通り)まで登場する。というわけで、ミュンヘンで書く日記のタイトルにぴったりかなと思いました。私、けっこう、安直なんです。
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by kalos1974 | 2005-06-22 03:51 | 日記

"Musical Baton"

6月21日(火)

2人の方から、"Musical Baton"というのがまわってきた。
せっかくだから、引き受けたいのだが、つぎにバトンをまわす5人が思い浮かばないし、何人かの間を循環しているようでもある(笑。
どうすればいいだろう・・・。
とりあえず、自分の回答だけ記しておこう(逃げてるね。


■Total volume of music files on my computer

0。なし。PC で音楽を聴くことはまずありません。
こちらで買った DVD を観ることはたまにあります。


■Song playing right now

いまはなにもかけていません。
アパートの管理人さんが芝を刈っている音と、小鳥たちのさえずる声が聞こえてきます。

ちなみに、夕べは、モーツァルト《ピアノ協奏曲第27番》を聴いていました。
エミール・ギレリスのピアノ、カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。


■The last CD I bought

一昨日、チューリヒのトーンハレで、購入した2枚組CD。
曲目は、ブルックナーの《交響曲第9番》、《交響曲第1番》、《テ・デウム》。
ハイティンクの指揮で、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(交響曲)と、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(《テ・デウム》)の演奏です。


■Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me

以下、好きな曲とは多少異なります。

1. モーツァルト《ピアノ協奏曲第21番》
いま手許にないですが、日本にいたときは、この曲をいちばんよく聴いていた気がします。
私にとって、モーツァルトらしさが、端的に現れている作品です。
グルダのピアノ、アバド指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。

2. ベートーヴェン《交響曲第7番》
これもいま手許にないのですが、朝、出かけるとき、景気づけに流したりしていました(笑。
フルトヴェングラー指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。

3. ブラームス《交響曲第2番》
いまの時期(というか、すこし前の若葉のころ)によく聴いていました。
手許にあるのは、ザンデルリンクが指揮したシュターツカペレ・ドレスデンの演奏。
日本では、フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏(亡命前夜のライヴ)と、ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏をよく聴いていました。

4. モーツァルト《魔笛》
妻が唯一大音量で流すことを許してくれる曲です。
手許にあるのは、1959年のザルツブルク音楽祭の実況録音。指揮はセル、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
日本では、バイエルン国立歌劇場の公演(DVD)をよく観ていました。

5. バッハ《マタイ受難曲》
しっとりした気分のときに聴いています。コラールに癒されます。
いま手許にあるのは、ヘレヴェッヘ指揮、コレギウム・ヴォカーレ・ゲントの演奏。

やはり、独墺系の作曲家に偏ってますね(笑。

シャンソンも好きなのですが、CD を全然もってこなかったので、最近は、こちらで買ったクラシックばかりです。ああ、ジュリエット・グレコとエディット・ピアフを聴きたくなってきました・・・。


■Five people to whom I'm passing the baton

う~ん。とりあえず、ブログの接続が軽くなってから考えます(問題の先送りともいう。


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という日記をアップしてから、ふと「ゲストブック」を見ると、blanc_jacinthe さんからも、「突然ですが『ミュージックバトン』なるものをお送りさせていただきます」というメッセージが・・・。
私の回答は、上のとおりなのですが、どうしよう。blanc_jacinthe さんには、バトンをまわせないってことじゃん。


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<19時55分追記>
なんとか、5人の方に、「ミュージカル・バトン」を渡してきました。
バトンを受けとってくださった方々、ありがとうございます !
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by kalos1974 | 2005-06-21 03:55 | 日記