6月2日(木)
今日は授業のない日なのだが、野暮用があって大学へ。用事をおえて、構内をさまよっていたら、また有名な人に会った。ハインリヒ・ヴェルフリン Heinrich Woelfflin 。 美術史の勉強をしていたとき、この人の書いた『美術史の基礎概念 ― 近世美術における様式発展の問題 Kunstgeschichtliche Grundbegriffe: Das Problem der Stilentwicklung in der neueren Kunst』は必読書だ、といわれて読んだ。なつかしい。 19世紀末のミュンヘン大学には、ハインリヒ・フォン・ブルン Heinrich von Brunn という考古学者がいた。その門下からは多くの学者が輩出されたが、とくに有名なのが、アドルフ・フルトヴェングラー Adolf Furtwaengler(Wilhelm Furtwaengler の父)とヴェルフリン。フルトヴェングラーはギリシアの遺跡発掘(とくにアイギナ島)で活躍し、ヴェルフリンは様式史という概念を確立させた。ふたりとも、美術史学という学問の歴史をふりかえるとき、欠かせない人だ。
by kalos1974
| 2005-06-02 19:59
| 日記
|
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2008年 07月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 03月 2006年 12月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 03月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 フォロー中のブログ
お気に入り
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||