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今年最後のミュンヘン・フィル

6月15日(水)
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今日は、ミュンヘン・フィルの演奏会。

曲目は、
Haydn; Symphonie Nr. 102
Mahler; Symphonie Nr. 4
で、指揮は I. Fischer。

ハイドンは、いまひとつ、軽妙さに欠けた演奏だった。指揮者とオーケストラが、かみ合わないというか、オーケストラの反応が、ほんのワンテンポだけずれている感じ。フィッシャーの身振りがだんだん大きくなり、ついには声まで出はじめた。すこし気の毒。
最近のミュンヘン・フィルはとくに、分厚い響きになってきている。そのせいか、ものすごく大げさなハイドンに聴こえた。フルートのソロをはじめとして、管楽器はとても見事だったけれど、私が期待していたハイドンとはちがった。

後半のマーラーは佳演+快演。プログラムによると、この曲は、1901年11月25日に、ミュンヘンのカイム・オーケストラによって初演されたらしい(指揮はマーラー自身)。カイム・オーケストラは、ミュンヘン・フィルの前身だから、要するに、この曲を初演したオーケストラの演奏を聴いたことになる。初演したオーケストラがよい演奏をするとはかぎらないけれど、私が生で聴いたなかでは、いちばん共感できる演奏だった。
フィッシャーの曲づくりは、とても丁寧。耽溺する場面の入念さは、フィッシャーがすぐれた指揮者であることを証明していたように思う。一転、盛りあがる箇所では、オケの自発性にまかせ、オケのほうも、もちまえのパワーで、それに、応えていた。2楽章と3楽章に現れる、マーラー特有の、むせかえるような甘美さというか、夢見るような感じを、もうすこしだけ強調してほしかったような気もするが、あまりやりすぎると下品になるよね。ちょうどよかったのだと思う。ソプラノの M. Jankova もよく通る声で、かたりかけるような歌唱。

今回の滞在でミュンヘン・フィルを聴けるのは、これが最後。とても真っ当な演奏でよかった。
by kalos1974 | 2005-06-15 23:08 | 演奏会
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