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バイエルンの《魔笛》

4月13日(水)

昨年の11月3日以来、今シーズン2度目の《魔笛》。ここのモーツァルトがすばらしいことは分かっているので、劇場にいくまえから「うきうきるんるん」である。
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演奏は、「もうお手のもの」って感じ。余裕綽々で、ツボをはずさない。危ういところがあっても、瞬時にもちなおす。歌手では、パパゲーノとパミーナが巧みだったが、他の人もそつなくこなしていた。ザラストロがクルト・モルでなかったのは残念だったけど、今日の人もわるくなかった。

演出は、伝統的なもの。舞台の前後左右上下を目一杯使い、観客を飽きさせない。「あれっ?」とおもう演奏があっても、遊び心満載の演出が、すぐにわすれさせてしまう(サヴァリッシュが指揮した公演がDVDになっているが、さらに進化している)。やや抽象的なウィーンの舞台にくらべると、安心して楽しめる感じ。

全体的に、この歌劇場としては平均点か、ひょっとすると、それを下回る演奏だったとおもう。正直いって、11月の公演のほうが、興奮させられた。それでも、充分満足してしまうのだから、やはりすごい。
日本公演が6万円くらいするのも仕方ないか? ・・・。

残念だったのは、アリアがおわるまえに、拍手がはじまったこと。なんどかつづくと嫌になる。

当夜の配役を記しておくと、
Sarastro ・・・ A. Reiter
Tamino ・・・ W. Hartmann
Koenigin der Nacht ・・・ L. Vargicova
Pamina ・・・ J. Banse
Papageno ・・・ H. Mueller-Brachmann
Papagena ・・・ C. Reiss
Monostatos ・・・ U. Ress
で、指揮は、M. Hofstetter 。

ちなみに、11月の公演に出演していて、今回登場しなかったのは、
Sarastro ・・・ K. Moll
Tamino ・・・ R. Trost
Koenigin der Nacht ・・・ D. Damrau
Papageno ・・・ N. Borchev
Monostatos ・・・ K. Conners
Dirigent ・・・ I. Bolton
といった人たち。
by kalos1974 | 2005-04-13 00:30 | オペラ
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